『漢聲69 手打中國結』

中国結
1983年
漢聲雑誌社
200頁
外苑前にワタリウムというギャラリー&ショップがあります。ここに行くと何も買わずには帰れない、のであえてあまり足を向けないようにしているのだけれど。2階から上がギャラリーで現代美術の展示が多い。1階のショップではポストカードやグッズを売っていて、いつまでも握っていたいような不思議な感触の牛の人形を買ったことがあります。そんな感触だから……いつまでも握っていて真っ黒になってしまいました。そして一番の危険地帯は地下の書店。特に写真集が充実しています。しかしここで写真集を買いまくっていると破綻するので、チェックだけして買うのは神保町の古書店源喜堂。新品主義だから古着も中古パソコンも中古車も嫌いなのだけれど、高価な本だけは目をつぶる。
そのワタリウムで偶然見つけたこの本は、もう装幀の常識をひっくり返すようなすさまじいもの。上の写真で伝わるといいのですが、表紙は段ボールでできています。黒いのはゴムヒモ。でもそんなのは序の口で、ものすごいのが中身。本文用紙が無意味に(?)4種類。なんで無意味かというと、全面に極彩色で印刷していたりするからもう紙のテクスチャなんてどこへやら。その極彩色って言うのが、そうそうこれは飾り結びの結び方の本なのだけれど、全面に紫の地色があって、紐は緑で手は黄色、っていう図解が。文字は赤だし。次のページは地色が緑で……でもって折ごとに刷り色の組み合わせまで変わるから……内容を知らずに遠めに見たら電波系、みたい。普通の書店には置いていないと思いますが、もしも上の写真の表紙の本を見かけたら、どんなに時間がなくても中を開いてみて。中国パワーに圧倒されることうけあい。

2000年08月05日(土)10:55 by PINO - Category: gooddesign
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