ISBN-4576021532
2002年
発行:リヨン社
発売:二見書房
1000円+税
80頁/四六変形並製
絵:高橋和枝
『
誕生を記憶する子どもたち』(デーヴィッド・チェンバレン著、春秋社)という本によって“胎内記憶”についてはだいぶ知られるようになってきました。本書は産婦人科医である著者が、自分のところの患者さん他の人々に聞いて集めた胎内記憶をまとめたもの。子どもの生の言葉で書かれていて、あまり解説じみたものはありません。読み物というよりも絵本との中間のような感じかな。
でもねえ、なかなか100%信じる気にはなれないんだよね。
おなかのなかは暗くてあったかかった とか
パパがぞうさん歌ってた なんてのはまあわかる。だけど
ママのおなかの中からお外見えてたよ。木とか、ビルとか、電気とか…… っていうのはどうだろう。お腹の中から外が見えるなんてなかなか信じられない。それに万が一見えたとしたって、それらが木やビルや電気という名前のものだとわかるのはずっと先だ。そういった言葉を知らないうちに見たものをあとでちゃんと言葉と結びつけられるものかなあ。
ともあれ、ほのぼのしたイラストを眺めながら「自分の子はどんなことを覚えているんだろう」なんて想像するのは楽しい。2歳くらいの、やっと言葉が話せるころに聞くのがいいらしいのでその頃になったら聞いてみよう。「いつもパソコンに向かっていた」とか「毎晩遅くまで起きていた」なんて言われたらギャフンだが。妊娠中に読んだらもっと楽しかったかもね。コンパクトなかわいい本なので、妊婦のお友だちへの贈り物にはピッタリ。