ISBN-4887591071
2000年
ディスカヴァー
トゥエンティワン
1200円+税
四六上製/144頁
デザイン:森葉子
仕事で本をたくさんいただきます。自分がデザインした本はもちろんですが、それ以外に資料として同ジャンルの本や同じ著者の本、初めて仕事をする出版社からは社名の入れ方などの見本として、それから束見本として同じ本文用紙で同じページ数の本など。そういう理由でもらうわけだから読みたい本がもらえるわけではなくて、あまり興味のない本がどんどん増えてしまうことも。でも暇つぶしにそういう本を読んでみたりすると、普通なら絶対に手に取らないような本が面白かったりすることもあるのですが。
本書もそんな理由で頂いたもので、パラパラとめくってみたところすぐに読めそうだったので読んでみた。著者は学生をしながらライターをやっているらしい。といっても彼女が書いている雑誌が「CUTiE」やら「セブンティーン」やら私に縁のないものばかりなので、どれくらい人気のあるライターなのかはよくわからない。
そんな彼女は、子どもの頃は肥満児でいじめられっ子で、頑張ってダイエットして、彼氏と同棲したいがために東京の大学に入って、で、ライターになって……っていう一種のサクセスストーリー。でも子供時代がものすごく不幸だとも思えないし、今ものすごく成功しているって気もしない。なんか普通だ。正確にいうと、普通という円の中のど真ん中ではなくて、ちょっと端の方というか、でもギリギリ端っこまではいかない、ぐらいの位置づけ。あとは彼氏がどんなに素晴らしいか、っていうノロケで、こういうのを読むとひねくれ者の私は「別れた後にこれ読んだら恥ずかしいだろうな」などと思ってしまう。まあこういう人は別れることなんて絶対にない、なんて思っているのだろうけれど。うーん、どういう人が読むのだろう。私のようなひとまわりも歳の違う人は読者対象ではないのだろうと思うのだけれども、じゃあ同世代の人なら共感したり得るものがあったりするのだろうか。なんか著者が自己満足して、身内に配っちゃったりするような本、っていう気もしますが、実際の売れ行きは知りません。
about bookdesign...
で、そのように自己満足というか、友だちノリで作っている感じの本なので、こういう場合のデザインは著者本人が気に入ればいいのではないかと。でも細かいことなんですが、本文のカギやパーレンの後があいているのがすごく気になる。これってDTPの単純なミスというか、でもなんで校正者が気付かないんでしょう。