ISBN-484021574X
2000年
発行:メディアワークス
発売:角川書店
1000円+税
上製/256頁
カバーCG:
鈴木成一デザイン室
+内藤権三
協力:ヒロ杉山
+おおひなたごう
ブックデザイン:
鈴木成一デザイン室
騒々しいテレビ番組が嫌いなので、バラエティってほとんどみない。みるのはニュースと、「生きもの地球紀行」や「世界遺産」みたいな映像が楽しいものと、あとは一部のドラマ。ドラマもドタバタしているものは大嫌いなので、例えばいまやっている「ビッグウィング」は空港で働く知人から「お店が写るよ」と言われて初回だけみたけれども……騒々しくてダメだー。そんなだからタレントにはかなり疎い。で、前勤務先では爆笑問題の本をたくさん作っていたのだけれど、「爆笑問題? 何? 誰?」という感じで、なにせ太田光の英文表記を一冊丸ごとHikaru(本当はHikari、念のため)としてしまったこともある。きっと太田光は著者校しながら「何だよコイツ、俺のこと知らないのかよ!」って思っていたに違いない。一方、家人はテレビ大好き。家にいるときは常にテレビがついている有り様。でもって、爆笑問題も大好きで、よく夜遅くに番組を見ている。試しに一緒に見てみたら……面白いじゃん!
でもテレビと本はしょせん別物、と思っていました。例えば鴻上尚史の芝居は面白いけれど、戯曲を読んでもつまらない(面白いと思う人ももちろんいるんでしょうけど)。お笑いなんてテンポが大事なわけだし、文章じゃ伝わるわけがない、なんて思ったら意外とこれが面白かったりする。ただ、テレビや舞台っていうのはなまものなのだけれども、本の場合、その「Hikaru」としてしまった本のときに思ったのだけれど、校正で直しが入るたびにどんどんつまらなくなっていく気がしました。普段一発勝負でやっている人にとっては、なまじ直す時間があるというのは良くないのかもしれない。
さて本書は「ダヴィンチ」に連載されていたものに田中聡による解説をつけたもの。私はどうも歴史には弱くて、授業をぼーっと聞いている分には楽しかったのだけれど、年号やら人名やらが全く覚えられないので苦手でした。あまり勉強しなかったものだから、この本を読んで、「へーそうだったのか!」なんてことも結構多い。しかもこの本の解説には新しい説も取り上げられていて、坂本龍馬は薩長同盟締結の場にはいなかった、とか、武田信玄の像は別人であるとか。一度教わったことって、それでもう安心していたりするのだけれども、新しい説はどんどん出てくるのだから油断がならない。というわけで意外と勉強になる本でした(ってこんな本で勉強している私の日本史のレベルが低いのかもしれないけれどね)。