ISBN978-4-344-01343-8
2007年6月
幻冬舎
1700円+税
412頁/四六判上製丸背
カバーデザイン
=鈴木成一デザイン室
カバー写真
=田村昌裕(freaks)
ノンフィクションを読むのは久しぶり。朝日新聞の書評と友人N嬢が面白かったと言っていたので、話題になってからもう日が経ってしまったけれども読んでみた。
けれど読むタイミングとしてはなかなか良かったのではないかしら。本書に出てくる「イトマン」とか許永中、山口敏夫などがからむ事件はもう記憶に新しくないけれども、今まさに西松建設事件で検察に焦点が当たっているではないですか。「国策捜査」なる言葉を頻繁に聞いたけれども、本書によれば「すべての操作は国策捜査」らしいし。
物事には両面があるから、この本に書いてあることを鵜呑みにするわけにはいかない。この人が裏社会の人間たちと交流があったのは事実だし、見に覚えがあろうがなかろうが逮捕されたのも事実。バブルの頃のはしゃぎっぷりには興醒めだし、その生き方は決して好きにはなれない。「反社会的な集団を更生させてやろう」などとの理由からとはやはり思えないし。
それでもここで書かれていた検察のやり方は、そんなこともあるだろうと思えるようなことばかりだし、圧力がかかってうやむやになる事件もまさにその通りなんだろう。
バブルの頃であっても、はたまた今のような不景気でも、すべてはお金次第なんだなあ、正義のためなんかじゃないとは思ってはいたけどさ。
about book design...
本文はLHM。