『千のプライド』桐生典子

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ISBN4-08-774543-0
2001年8月
集英社
1700円+税
304頁/四六判上製丸背
装幀=ミルキィ・イソベ
EMYさんが読んでいて面白そうだったので借りてきた。EMYさんは桐野夏生の本を借りに行ってしかし目当ての本は貸し出し中だったのでこの人の本を借りてきた、とのことだけど、うちの近所の図書館でも桐野夏生の横にひっそりと。初めて読む、というか今まで知らなかった作家です。

亡くなった父の「自分を今でも最も愛してくれている女性に遺産を贈る」との遺言のために娘が女性たちへの調査を弁護士事務所に依頼する。で、若い修習生の主人公・可南子がその女性たちに次々と会っていく。しかし可南子もプロのインタビュアーであるわけではなし、自分の恋愛の状況によって考え方もぶれる。話を聞くだけのはずなのに時には反論もしたくなる。クセのある女性たちの話と、そういった可南子のやりとりはなかなかに面白い。

でも最後は唐突に「事件」になっちゃうのね。まあそんな酔狂な遺言には裏があるのが当然かもしれないが……とラストには不満が残るけど、全体になかなか楽しく読めました。巻末に広告のあった著者の別の本も読んでみようっと。

about book design...
本文は凸版明朝。
パールの入った紙とか、目次とかがミルキィ・イソベっぽい。

2009年05月18日(月)14:39 by PINO - Category: bookguide
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