『レタス・フライ』森博嗣

Amazonで見る

ISBN4-06-182466-X
2006年1月
講談社ノベルズ
880円+税
272頁/新書判並製
カバーデザイン
=坂野公一(welle design)
ブックデザイン
=熊谷博人・釜津典之
有名なのにまだ読んだことなかった作家、森博嗣にチャレンジ。
しかし森博嗣ってなんか敷居が高いんですよ。なにやらどれもシリーズになっているのだけれども、ぱっと見ただけではどれがどのシリーズだかわかりにくい。昔からのファンにはとても楽しい世界だけれども、一見さんは入りにくいようなイメージ。イラストを書いているのが奥様、っていうのもなんか内輪な世界な感じがして。
でもこれはシリーズじゃないようだし、短編集だし、とひょいと敷居をまたいでみたのだが……甘かった。

短編集と言っても最初と最後のとがやや長くて、あとのはショートショートのような感じ。
1つめの『ラジオの似合う夜』はなんか手探りのように読み進める。読み終わってすっきりするようなしないような……この作家は頭が良くて技術もある人なんだろうなと思いながら、これが導入ならきっと面白いはず、と次々読んでいったのだけれども。
腑に落ちるような落ちないような感覚はどこまで読んでも変わらない。そして一番最後の『刀之津診療所の怪』を読み終えたときにはもう頭の中が「?」でいっぱい。そもそもこの話、登場人物の名前がみんな変わっているというのもなんか同人っぽくて居心地悪いのだが……。で、あまりにわからないので検索してみたところ。
やはり短篇だから、と迂闊に手を出したのが間違いだった、このラストは他のシリーズを読んでいないことには理解できないらしい。これだけじゃなくて、最初の『ラジオの〜』も他のシリーズと関連している。だから最初の1冊としてこの本を選んだのがそもそもの間違いなんだろうけども、そんなことさあ、普通にはわからないよね。ますます「一見さんお断り」なイメージが強くなってしまった。
さて体よくあしらわれた一見さんは、二度と敷居をまたがずにいるべきか、それとも受け入れられるまでしつこく通うべきか……年代順に作品を読んでいったら追いつけるものなの?

about book design...
本文はヒラギノ+游築五号?
クレジットの表記がなんか落ち着かない……カバーデザインとブックデザイン。カバーデザインと本文デザインじゃないのか?

2009年05月12日(火)15:40 by PINO - Category: bookguide
« 『簡単ルールで一生きれいな字』富澤敏彦 | home :: archive | 『千のプライド』桐生典子 »

関連記事

関連記事はありません

トラックバック

トラックバックはありません

コメント

コメントはありません

コメントする

since 4 Jan, 2000. sorry, Japanese only. link permission free (please TrackBack!).
all contents by PINO. all rights reserved.