ISBN978-4-14-187006-7
2007年12月
日本放送出版協会
1400円+税
72頁/B5変型並製
デザイン=伊賀朱奈子/伊藤祝子
(studio PAGINA)柳本真二
イラスト=the rocket gold star
子どもの学校ではほぼ毎日漢字の宿題が出る。
昔は宿題なんて親は見てくれなかったよなあ、と放置してひとりでやらせていたら結構凄まじい字を書いていることが判明。どうやらお手本と見比べてその通りに書く、ってのは難しいらしいんだよね。なので自分でも「あまりうまくないなあ」と思いつつもそのうまくない字をずらずらといくつも書いてしまう。けれども最初の字を書いたときに「ここのはらいの向きがおかしい」とか「ここが短い」とか赤入れしてあげるとすぐにちゃんと書けるようになるわけです、なるほど。赤入れといっても実際は赤で書くと目立つし、なにより先生も赤で書くからね、緑などの蛍光ペンで書いている。それだと薄いし上からなぞることもできるから。そのかいあって漢字はかなりうまくなったんだけど、でもどうして日記は平仮名ばかりで書くのじゃ〜! 文中でちゃんと漢字を使えるようにするのが課題、ってここはそういうことを書く場所ではなくって。
ともあれ漢字を教えるためには自分もきちんとした漢字が書けねばならぬわけですよ。この場合のちゃんとした字は、教科書体かせめて楷書じゃないと。しんにゅうとか、行ったり来たりしない形でつい書いちゃうのできちんと書けないーというわけでこんな本を借りてみた。
この手の本は普通お手本の字を見て書くのだと思うのだけど、この本はそうではない。この本はうまく見えるための理屈、というか「六度上げる」「右下に重心をかける」「等間隔にする」という3つの大きなルールと、あとは「四角の閉じ方」などのコツが16個、など。お手本を見ながら書くのと違って、結局はその人のバランス感覚に左右されるよね。「重心をかける」なんてそうでしょ。ただお手本を見ながらばかり書いているといざ自分で文章を書くときには困るけど、これならルールさえ身についてしまえばどんな字でも書けるはず。
で、この本のおかげで私も字がうまくなったかというと……残念ながら私はそこまで元が悪筆じゃないんだなあ。ただ「四角の閉じ方」なんかは目から鱗だったけど。内部に点画がない四角(口とか)とある四角(白とか)とでは閉じ方が違うんですってよ! だから「回」なんかは外側のと内側のとで閉じ方が違うのである。でもきっと忘れそうだ、図書館の本なので付属のDVDはなく、付録のノートに書くわけにももちろんいかないんだけど、それらを活用しながらしっかり練習すれば身につくかもしれないけどね。