『日の名残り』カズオ・イシグロ

The Remains of the Day by Kazuo Ishiguro/土屋政雄=訳

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ISBN-4151200037
2001年5月
ハヤカワepi文庫
720円+税
368頁/文庫判並製
カバー装画=渡邊伸綱
カバーデザイン=
ハヤカワ・デザイン
先日読んだ『わたしを離さないで』がよかったのでこちらも読んでみた。
読みはじめは『わたしを〜』に比べるとずいぶんと入り込みにくい印象。というのも主人公の一人称で語られる話なのだが、その主人公はイギリスの歳をとった執事であるから。執事というものに馴染みのない日本人にとっては決して身近な存在ではないし、その職務内容も今ひとつピンとこない。そしてこの丁寧な言葉遣い。その彼が短い旅に出て、道中、古き良き時代に思いをはせる……という設定自体はそんなに魅力的に感じられなかった。
けれども読み進めるうちにこちらもいろんな想像力が働いてくる。そしてゆったりと穏やかに見えた物語はなかなかにシニカルだったりもして。しかし『わたしを〜』にしろこれにしろ、この著者はほんとタイトルのつけ方がうまいなあ。

about book design...
本文はLHMだったかな。epi文庫の「epi」って「すぐれた文芸の発信源(epicentre)」ってことなのね。

2008年11月24日(月)06:32 by PINO - Category: bookguide
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