『春夏秋冬いやはや隊が行く』 椎名誠

by SHIINA Makoto

ISBN-4063389510

1999年/講談社
1500円+税
320頁
ブックデザイン:
鈴木成一デザイン室
イラストレーション:
沢野ひとし
学生時代、私は芸術学部だったのですが埴輪好きが高じて、歴史人類学系に出入りするようになりました。「先史学実習」に参加して、北海道まで発掘にも行ったのですが、その時に「埴輪が好きで」と言ったら「そんな新しいものは出ないよ」とアッサリ言われてしまった、そりゃそうだ先史学だもの。で、先史学専攻のS先輩から聞いた話。モンゴルに発掘に行ったとき、厳寒の中のテント暮らし、そこにテレビかなんかの仕事で椎名誠が来たんだそう。しかしあまりの寒さにホテルに帰ってしまったんだとか。で、翌朝ヘリでやって来て、取材では「昨日はテントで寒かった」なんてことを言っていたらしい。「椎名誠、アウトドアが苦手疑惑」。
でも、そんな疑惑はこれを読めば吹っ飛びます。本書は椎名誠と彼の仲間たち(中村征夫、野田知佑……)らが春夏秋冬ひたすらキャンプに行くというもの。カラー写真満載で、それらを見ているだけでも十分楽しめる。私は軟弱キャンパーだから暖かい時期しかキャンプしないし、恐いからカヌーも海は行かないし……でもこれを見ていると、月並みないい方だけど、やっぱり自然は一年中素晴らしい、って思えます。沖縄でシーカヤックで無人島にいくところなど、アウトドア好きな人でなくても絶対魅かれると思うよ。一番うらやましいのは、いい年になっても一緒にこういうバカやれる仲間がいることだけど。
ところで彼ら「あやしい探検隊」じゃなかったの? と思ったら、だんだん年もとってきて、何かにつけ「いやはやどうも」と言いながら腰を叩いたりするようになったからだそう。なんともいやはや。

2000年01月13日(木)16:57 by PINO - Category: bookguide
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