『すぐり』アントン P. チェーホフ/イリーナ・ザトゥロフスカヤ=絵

Крыжовник/Антон П. Чехов/Ирина Затуловская/児島宏子=訳

ISBN-4896421604
2006年10月
未知谷
2000円+税
58頁/A5判上製角背
チェーホフなんてなかなか読もうという気にならないのだが、この本に手がのびたのは、古典文学らしからぬ薄いしゃれた作りと絵本といってよいほどの中にふんだんに使われたイラストのせい。
実際これは絵本だろう、ほとんどの見開きが片側文章片側イラストで構成されている。墨汁で描かれたかのようなその絵がまたなんともいえぬ雰囲気で。

話の内容は説教臭いというかなんというか、正直楽しい物ではない。でも絵のおかげで読み続けることができる、といっても薄い本、ほんの10分もかからずに読み終わってしまうのだが。読んだあとまた絵だけ眺めたりして楽しめる。
しかし訳者あとがきを読んでちょっと反省。聞き飽きた説教のような話だと思いながら読んでいたのだけれども、そうだよね、聞き飽きたような説教はそれがまだまだ守られていないからこそ何度も繰り返されてきたのだな、と。

about book design...
カンバスに描かれたようなストライプと水玉が印刷されているカバーは、図書館の本なので最初わからなかったのだけれども、袖を見るとトレーシングペーパーだ。表紙はクロスで背は箔押し。お金かかっているなあと感心するが、なにせこの薄さで2000円だものね。でも画集と思えばその価値はある。
本文の行間が狭いのが惜しいなあ。書体はリュウミン、これも惜しい。
しかしどこにもデザイナーのクレジットがないのだけれど、もしかして社内装???
チェーホフ・コレクションは他にも何冊か出ているようだが、WEBの写真で見るとあまり一貫性がないというか、この『すぐり』が一番独特に見える。書店で実物を見てみなければ。

2008年02月13日(水)13:33 by PINO - Category: bookguide
« 『彼女の部屋』藤野千夜 | home :: archive | 『ブルー・ローズ』馳星周 »

関連記事

関連記事はありません

トラックバック

トラックバックはありません

コメント

コメントはありません

コメントする

since 4 Jan, 2000. sorry, Japanese only. link permission free (please TrackBack!).
all contents by PINO. all rights reserved.
« 『彼女の部屋』藤野千夜 | home :: archive | 『ブルー・ローズ』馳星周 »

関連記事

関連記事はありません

TrackBack用URL - TrackBackフォーム
トラックバック

トラックバックはありません

コメント

コメントはありません

コメントする

since 4 Jan, 2000. sorry, Japanese only. link permission free (please TrackBack!).
all contents by PINO. all rights reserved.