『はじまりの島』柳 広司

The Beagle in the Garapagos

ISBN-4022577584
2002年7月
朝日新聞社
1700円+税
324頁/四六判上製丸背
装幀・装画=北見隆
きっかけは朝日新聞の書評、といっても発行年からいって文庫の紹介が載ったんだろう、きっと。

ダーウィンの乗ったビーグル号の乗組員たちがガラパゴス島にいるときに殺人事件が起こる。時代からして宗教が出てきたりするとっつきにくいものかと思いきや、とても読みやすい。結構分厚い本なのに途中でやめることができずに次々と読んでしまった。
人物に関する描写が十分でなかったり、殺人の動機や方法もいまひとつしっくりこないところもある。だからこれをミステリーだと思って読んだらいまひとつかもしれないけれども、これがダーウィンやガラパゴス島の物語である、というところがミソだ。答えを知りたい謎は、殺人事件の犯人じゃなくてもっと別のことなのだから。

今まで知らなかった、面白い本やそれを書く面白い作家はまだまだいっぱいいるんだなあ。

2007年11月19日(月)16:39 by PINO - Category: bookguide
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