『深追い』横山秀夫

ISBN-4408534307
2002年12月
実業之日本社
1700円+税
316頁/四六上製丸背
装幀=多田和博
写真=青木宏興
本を読んだらなるべく早く感想を書いて、書くまでは他の本(除、仕事絡み)を読まないことにしているのだけれども、このところ忙しかったので読み終わってから既に1週間以上経過。他の本には手をつけていないけどね。

先日『クライマーズ・ハイ』を読んだばかりの横山秀夫。今回は短編集。短編といってもそれぞれがまったく関連のない話のわけではなくて郊外にある三ツ鐘警察署なるところが舞台。ここは庁舎の裏に官舎に家族宿舎、独身寮もある食住一体のところで、警察職員の間では「三ツ鐘村」と呼ばれてできれば赴任したくないところの一つだそうな。そこに所属する職員を主人公とした話だが、刑事もいれば鑑識係に警務、ヒラもいれば幹部もいる。なのでそれぞれの登場人物たちは同じところに勤務して(住んで)いるというだけで他に接点はない。そして警察が舞台になっているというだけで決してミステリーではなく、登場人物たちの心模様が主題のお話。
『クライマーズ・ハイ』のような大作に比べるとどうしても物足りない気がしてしまうが、さすが警察に詳しい著者の作ということで警察のいろんな部署の様子がわかるのは面白い。警察というところはやはりものすごいヒエラルキー社会なのだな、ということをうかがわせる描写もあちこちに。
でもやっぱり次は長編を読もう。

about book design...
確か本文はNKL(もう図書館に返してしまった)。
警察小説にパール調の紙はちょっと意外。

2007年09月13日(木)15:55 by PINO - Category: bookguide
« 『いつか王子駅で』堀江敏幸 | home :: archive | 『わが悲しき娼婦たちの思い出』G・ガルシア=マルケス »

関連記事

関連記事はありません

トラックバック

トラックバックはありません

コメント

コメントはありません

コメントする

since 4 Jan, 2000. sorry, Japanese only. link permission free (please TrackBack!).
all contents by PINO. all rights reserved.