ISBN-4105900226
2001年3月
新潮社
クレスト・ブックス
2100円+税
274頁/
四六判仮フランス装
Photograph by
Takashi Ôtaka
Design by Sinchosha
Book Design Division
「イギリスを騒然とさせた鬼才の、華々しいデビュー作」ということで読んでみることに。が、読み始めてすぐにこれは挫折するのでは……と思う。というのも主人公は料理について書き続けるのだが、聞き慣れない名前の料理(イギリスにおいてはそうでないのだろうが)に知らない食材、それがなんとも冗長な文章で描写されている物だから、読んでも読んでも全く頭に入ってこない。ゆえに出来上がりを想像できないし、当然おいしそうなんて思えない。これがずっと続くのかしら……と目が空ろになってくると、子どもの頃のエピソードなどが出てくる。そして時には「えっ? どういうこと?」と目が覚めるような一文が混じる。そう、単にひたすら料理を描写する本ではなかったのだ。
この感じは何かに似ているな……と思ったら、ピーター・グリーナウェイの映画だ。知らない(そして興味も持てない)ゲームを説明するかと思えば平行して人が死んだりする『数に溺れて』。他の作品でもそうだよね、豪華なものや淡々と進むものにまぎれて起こる奇妙な行動や事件。とてもよく似ている。ただグリーナウェイの映画は大好きなのにこの本を読むのが少々辛かったのは、映画だと豪華な映像や音楽があるのに対し、本は文字だけで、なじみのない言葉たちがちっとも頭に入ってこないから。映画化されたら面白いかもしれないなあ、もちろん監督はグリーナウェイで。
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クレストブックスの本文は精興社明朝。
PINOさん:えっ、りつこさんも読んでたっけ?とサイトを検索してみたら。
あった、わははほんとに挫折してるよ。
いやあ「目がうつろ」の表現がぴったり来るよね、これ。
驚くと言う結末が知りたいがためだけに頑張って読みました。途中の料理は全く頭に入らず。
でもって結末も……うーん、このためにこんなに辛い思いをして読んだのか、うーん……という感じで。