ISBN-4062114852
2002年10月
講談社
1400円+税
380頁/四六並製・がんだれ
装画=峰岸達
装幀=鈴木成一デザイン室
Amazonからオススメされて読んでみました。
『サウスバウンド』を評価したのがオススメの理由らしい。
作家のイメージって、最初に読んだ本によるところが大きいんじゃないかしら。私が初めて読んだ奥田英朗の本は『最悪』だ。だからもっとヘビーな犯罪小説を書く人、というイメージだったので『サウスバウンド』には驚かされてしまった。こんなコミカルというか、ぶっ飛んだ登場人物の出てくる本を書く人だったのか、と。
で、この『マドンナ』はますます『最悪』から遠ざかっている。会社で、中間管理職のおじさんが女子社員にときめいたり、女部長に翻弄されたり。かといって浮気して家庭が破綻するわけでもないし、上司と争ってもクビになるまでやるわけでもない。たいしたことは起きないが、ちょっとしたことが起こる「ありそうな感じ」は同年代のサラリーマン男性にはうけそうだな。まさにオヤンシー(オヤジファンシー。(c)町山広美)。サラリーマンでもオヤジでもない私は特に感情移入も出来ないけれども、手軽に読めて楽しかったかな。
about book design...
本文は本蘭明朝。
なんで表紙をがんだれにしたんだろう。その方がオヤジ心をくすぐるからなのだろうか。若造向けじゃなくてオヤジ向けってことで高級感を出した、とか?
カバーのイラストはぴったり。若い社員が憧れる子じゃなくてあくまでもオヤジのマドンナ、って感じだ。