『いつかパラソルの下で』森絵都

ISBN-4048735896
2005年4月
角川書店
1400円+税
248頁/四六上製丸背
写真=横山孝一
装丁=高柳雅人
(角川書店装丁室)
ここではすべての読んだ本を取り上げることにしている。というのも別に人に薦めるために書いているわけではなくて、自分のメモ的なものでもあるからだ。以前はタイトルと著者名だけ手帳に書き留めていたのだけれども、それだとたまにどんな本だったのかまったく思い出せないものがあるから。何の記憶にも残らない本、ってのは特に面白かったわけでも、逆にひどくつまらなかったわけでもないのだろう。その頃からこうして残す場があったら、とも思うけれども、あったらあったでそうした本は何を書いてよいのやら苦労したに違いないけれども。

そしてこの本もそんな風に苦労する本。決してつまらなかったわけではない、パーツパーツはなかなか面白いところがあったりする。父親の過去を巡る、不毛に思える旅の最後がイカイカ祭りだなんて! でも全体を通してみると、特に誰にも共感できず、誰にも魅力を感じないまま勝手に物語が始まり、勝手に終わって行く。本は確かに手の上にあるけれども、もっとずっとずっと遠くで起こるどうでもいい出来事のように。

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本文はイワタ明朝体オールド。

2006年09月19日(火)11:32 by PINO - Category: bookguide
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