『五年の梅』乙川優三郎

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ISBN4-10-439301-0
2000年8月
新潮社
1500円+税
256頁/四六上製丸背
装画=宮山広明
装幀=新潮社装幀室
時代小説など読むのは何年ぶりだろう。でも実は高校生の頃、木枯紋次郎や鬼平犯科帳などにハマっていたのだけれども。

新聞に時々読書特集みたいなものが載る。その時代小説編で、目にとまったものをメモしておいたのだが、その中の1冊。
時代小説と言ってもこれは任侠ものでもなく、刀を振り回すようなこともない。5つの短編はすべて男女の物語だけれども、終わっているような夫婦のその後であったりと決して激しいものではない。特に時代ものでなくても、現代に置き換えてもあり得るような話ばかりなのだが、それが陳腐なメロドラマにならないのは、時代の雰囲気やちょっとした言葉遣いのおかげかもしれない。
で、どれもいい話なのだけれども……いい話なのだけれども、なんか“おやじファンタジー”という感じがしてしまうのだ。たとえひどい亭主であっても、それでも女はいつまでも相手のことを想っている、みたいな話が多くて。いやべつに“おやじファンタジー”がいけないというわけじゃないんだけど。私はおやじじゃないから、冷たい目で見てしまう、ってだけで。

ところで町山広美が“おやじファンシー”のことを“オヤンシー”と呼んでいたけれども、“おやじファンタジー”を“ファンヤジー”ってのはどう? ってこういうこと考えることがおやじっぽいのか。

※ このアイテムは 2005年10月24日05:09:16 に保存されたものを再編集しています 2005年11月01日(火)11:04 by PINO - Category: bookguide
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2006/07/18 17:05

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