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『クジラの島の少女』ウィティ・イヒマエラ
The Whale Rider by WITI IHIMAERA/澤田真一+サワダ ハンナ ジョイ=訳
ISBN-4048970399
2003年7月
角川書店
1000円+税
256頁/B6変形並製
装丁=Buffalo GYM
装画=平尾香
EMYさんの書評を見て「読みたい」とメモしておいたのだけれども、これだけ日があいて、どんな内容だかすっかり忘れたまま読み始める。いや、違うな、借りてきたものの、下の「about bookdesign...」にも書いたようにものすごく読みにくい斜体となじみのないマオリ語が目に入って、なかなか読み始められずにいたのだった。
しかしいざ読み始めると、ぐいぐい進む。タイトルやカバーの感じからもっとファンタジーっぽいものを予想していたのだけれども、そして実際クジラに乗って深い海に潜ったりと幻想的なシーンもあるのだが、しかしもっといろんなメッセージのある本なのだ。
「一族」とか「長(おさ)」などの言葉が出てくるので最初、昔の話かと錯覚してしまったのだが、これは現代の物語なのだ。語り手である叔父は島を出てオーストラリアに行き、ニューギニアに行く。若者が都会を目指すのはどこも同じなのだ。そしてニューギニアで経験する白人の原住民蔑視。核実験から逃げるクジラたち。なんて書くと説教臭いけれども、実際はそういった問題たちは魅力的な物語に乗せられてすんなりと頭に入ってくるのだ。
ところでこの作品、
映画にもなっている。EMYさんのお話では映画と本とではいくつか違うところがあるようだけれども、少女を乗せてクジラたちが潜って行くところなどどのように映像化されているのかなあ、観たいなあ。
about book design...
勿論好みの問題かもしれないけれども、文字に変形がかかっているのが苦手。特に本文、部分的に斜体になっているのですよ。縦組の日本語が斜体、ものすごく読みにくい。おそらく原書に合わせているのでしょうけれども、もっと違う見せ方はなかったのかなあ。
最終更新日時:2007年01月16日17:37:44
2005年10月14日(金)17:37
by
PINO -
Category:
bookguide
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コメント
やぎさん:デザインが悪くてすみません。
デザインについて書かれているのですから、
装釘がどういう風に進行していくのか、
お分かりかと思います。
この本はコストダウンを目的としたシリーズで、
新刊書籍を文庫程度の値段で買うことを目的にして、
若い世代にも読んでもらうため
創っているシリーズです。
となると、本文フォーマットは、
デザイナーがひな形をつくり、
本によって編集者がいじくっていく、、、
ということになってしまいます。
本文原型ひな形を創ったのは、もう6年前。
平尾さんとお仕事したい。
ということは、それだけのスタンスでお仕事を
されていると思いますので、
出版社のやりかた、カラー、
それに適応せねばならないデザイナーの葛藤、
そのあたりを理解していただけると思います。
あまり、批判的なことは
書かない方がいいのでは?と思ったので書きました。
PINOさん:関係者の方でしょうか。
デザインが悪いと書いたつもりは毛頭ないのですが、不快な思いをさせてしまったようですね、申し訳ありません。
装丁と言ってもカバーまわりしかデザインしていない場合、本文フォーマットも作っている場合、はたまた本文まで組んでいる場合、といろいろあることはもちろん存じております。
がクレジットを見ただけではそれはわからないわけで(まあ予測のつくこともありますが)なのでデザイナーの仕事でも、はたまた編集者や印刷所がやったものであってもここでは同じように「デザイン」として取り上げています。
この本の本文もおそらく編集の方が原書にあわせた指定をされた結果では、と思いますが。
そういった結果、自分の意図と違うものが世に出てしまうことは私もよくありますのでお気持ちはわかります。
特に昨今はコスト削減の方向が強くて、「あの紙が使えれば」とか「5色使えば原画の色がもっと出るのに」とか悔しいことも多いですよね。
ご気分を害したことにはお詫び致します。
またご同業の方からのご指摘、ありがたく受け止めさせて頂きますね。
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since 4 Jan, 2000. sorry, Japanese only. link permission free (please TrackBack!).
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