手当たり次第読んでいた時期もあったけれども、読書にかけられる時間が減ってくるにつれて、本を読むことによって何か得るものがあるようにしなければ、といった焦りのようなものが。
実用書なら有益な情報を得たいし、小説ならばなにか心に深く残るものを、と。
でもねえ、テレビドラマを見る時に人はそこまで要求するか? 実際テレビはあまり見ないし、ドラマに至ってはほとんど見ないのだが、でもそのテレビドラマのような本。つまり100%娯楽でしかない本なのだが、それはそれでいいのかもしれない。
袖の案内によると
ベッカ・ラインハート 31歳にしてすでに数百万ドルの個人資産を持つスーパー・キャリアウーマン
エドワード・カークランド ニューヨークのハイソサエティで社交生活に明け暮れる財閥の御曹司
出会うはずもなかった2人が、4歳の女の子エミリーを“遺産”として相続することに?! マンハッタン舞台のラヴ・ストーリー!
ISBN-478972347X
2004年9月
ソニー・マガジンズ
1600円+税
468頁/四六並製
装丁=大久保伸子
と、これだけで十分内容は想像できるが(そしてその想像通りなのだが)わかりきった結末であっても、その過程は結構楽しめる。特にブルジョワWASPのカークランド家に関わる人々の生活はおそらく誇張されているんだろうけれどもなかなか笑える。あと“お受験”のところとかね。
日本人にはぴんとこない言葉も多々出てくるし、「これは偶然に頼り過ぎ!」とか「で、ハッピーエンドだけどこの後始末はどうつけるの?」とか突っ込みどころ満載なのだけれども、純粋に“娯楽”と思えば許せるのだ。
そして映画化が決まっているのだが、ちょっと見てみたい気もする(これもまた娯楽として)。だって豪華な衣装や珍妙な衣装、想像しきれないものがいっぱい出てくるのだもの。エドワードの婚約者バニーにはパリス・ヒルトンがお似合い。