ISBN4-89036-982-1
1998年
ネスコ+文藝春秋
1700円+税
240頁
装丁:中森陽三
以前は、フランス=オシャレ、みたいなのがこっぱずかしくて、ヨーロッパの中ではあえて遠ざけていた気がします。ファッションもふと気付くと、イタリア、スペイン、イギリス、とあえてフランスのブランドは持っていないし。それが、フランスって面白いじゃん!と思ったのは鹿島氏のせいかも。最初は愛読している雑誌「
is」(ポーラ文化研究所)からで、お薦めは何と言っても『
愛書狂』(角川春樹事務所)。氏はすごい勢いで著書を出していくので、読むのがなかなか追いつかないのだけれど。
で、本書。幻冬舎のPR誌「
星星峡」で紹介されているのを見て、ずっと気になっていました。現代社会の気に入らないことたちに“空気げんこつ”をお見舞いするという、いままでとはちょっと違う内容に魅かれて、何度も買おうと思ったのだけれど、なにせ装丁がちょっと寂しすぎる。それを図書館で見つけたので、嬉々として借りてきたのであります。
ところが内容もちょっと寂しかった。コギャルの厚底靴やワインブーム、くだらないテレビ番組なんて、わざわざ鹿島氏が取り上げなくたって、もう散々言われ尽くされている。やっぱりフランス文学者なのだよ、だからフランスの話を書いているほうがはるかに面白い。