この旅行が印象深かった理由の一つには、個性的なツアーの面々のせい、というのもあります。なので問題ない程度にご紹介しましょう。
添乗員M氏
当時20代のおとなしい好青年
ランディ氏
現地ガイド
S夫妻
とってもお元気なのに、なんと70代! やんちゃなご主人としっかりフォローの奥様の、ナイスな組み合わせ
マダムH
画家。服装がなかなかエキセントリックでした
N嬢
保険関係のお仕事とのことで、納得、の世話好きな方
K氏
リフレッシュ休暇中のエリートサラリーマン。帰国後は飲み友達に
U氏
カメラマン。私とともに、出発前の要注意人物リストに載っていたらしい
ビデオおじさん
趣味とのことなのですが、やたら立派なビデオカメラをいつも担いでいる。マダムHが命名
社長
雰囲気が中小企業の社長っぽいだけで、本当に社長かどうかは不明。豪快で気さくないいおじさん
Kさん
確か彼女も70代。普段はとってもおとなしいけれど、実はなかなかパワフルとみた
すごいことにS夫妻以外は単独参加。そして行先が行先なので、若者が多いかと思いきや私が最年少。30歳代もN嬢とK氏のお二人だけで、あとの方は60歳以上ではないでしょうか。でもきくところによると、こういうツアーに参加する人って、大抵の国には行き尽くしてしまった年配の人が多いらしい。
ともかく、ここまではまだプロローグ、いよいよ出発です!
話を進める前に、日程をご紹介しておきます。時間はすべて現地時間です。
色文字は都市名。地名を聞いてもほとんどわからないかもしれないけれど……。
1994.2.2(水)
17:00
成田発 ユナイテッド航空 UA890
9:40
ロサンゼルス着
23:40
ロサンゼルス発 ユナイテッド航空 UA889
1994.2.3(木)
6:10
グァテマラシティ着/市内観光(中央政庁舎、カテドラル、国立考古学人類博物館)
18:00
キリグア(遺跡)観光を経て、リオ・オンド着/宿泊 Longarone Hotel
1994.2.4(金)
7:00
リオ・オンド発/ホンジュラス コパン遺跡へ
夜
グァテマラシティ着/宿泊 El Dorado Hotel
1994.2.5(土)
7:00
グァテマラシティ発/イシムチェ遺跡へ
夕
チチカステナンゴ着/宿泊 Santo Tomas Hotel
1994.2.6(日)
朝
市内観光
13:00
チチカステナンゴ発
15:00
ソロラを経て、パナハチェル着/宿泊 Del Lago Hotel
1994.2.7(月)
朝
アティトラン湖と近隣の村観光
14:00
パナハチェル発
17:00
アンティグア着/宿泊 Ramada Hotel
1994.2.8(火)
朝
市内観光
13:00
アンティグア発
15:00
グァテマラシティから国内線アヴィアテカ航空 TJ416
15:50
フローレス着/宿泊 El Patio
1994.2.9(水)
終日
ボートでジャングルの中の遺跡、セイバルへ
1994.2.10(木)
朝
マヤ最大最古の遺跡ティカルへ
16:30
フローレス発
17:15
グァテマラシティ着/宿泊 El Dorado Hotel
1994.2.11(金)
12:15
グァテマラシティ発ユナイテッド航空 UA888
15:27
ロサンゼルス着/宿泊 Holiday Inn Hollywood
1994.2.12(土)
11:30
ロサンゼルス発 ユナイテッド航空 UA897
1994.2.13(日)
16:10
成田着
初めての海外旅行でグァテマラに行ってしまいました。そう言うといろんな方に驚かれます。子どもの頃からの憧れの地ではありましたが、まさか最初の旅行で行くことになるとは自分でも思っていませんでした。
当時私は、エディトリアルデザインの会社に勤めていて、雑誌やカタログの仕事をしておりました。若さにまかせて無理な働き方もしており(若くない今も無理してるけど)毎月平均8日以上代休が溜まる。おまけに手つかずの有休もある。それがたまたま仕事の切れ目がポンとできて休めることに。そこで急遽海外旅行を思い立ったのであります。
普通学生時代に旅行に行ったりするんじゃないの? と思われるかもしれませんが、結構バイトをしていたほうにもかかわらず、卒業制作にお金も時間もかけすぎた私にはそんな余裕はなかったのでした。ちなみに初任給をもらう前の預金残高は1399円。
そんなことはともかく、いざ海外旅行。ところが休めることがわかったのが結構直前でして、何せパスポートが出来たのが出発前々日ぐらいだったと思います(ちなみにパスポートを取るのは2度目。最初はウルトラクイズ出場用、で白紙のまま期限切れに……)。で、旅行社に片っ端から電話をかけまくる。最初は、「やはり初めてだからヨーロッパだ!」(この根拠は不明)とスペインに行こうとしたのですが、電話はことごとく玉砕。特にKツーリスト!「は? 2月の頭……ですか? 何をおっしゃっているんですか?」のような対応。絶対使わんぞ。何社目かにかけたのがユーラシア旅行社。ここって前から新聞広告を見ていて、なんかディープだなあ、と思っていたのですが……。電話に出たのはS氏。
「残念ながらスペインのツアーはもう締切りなのですが、グァテマラでしたら」
「ガ? グァテマラ……ですか???」
「あ、ホンジュラスにも少し行きますよ」
「!」
後でわかったのだけれど、このツアーは人数不足で不催行直前であった、そしてS氏は同社で営業成績ナンバーワンだとのこと。普通スペインに行きたい客にグァテマラは薦めんだろう。
もう一つ後でわかったこと。旅行社は出発前に参加者の中から要注意人物をリストアップして目をつけているそうなんですが、私は見事その中に入っていた! まあ、初めて&一人参加&駆け込み参加&直前までパスポートの番号わからず、といろいろ揃っていたから仕方ないか。
しかしまあ、グァテマラに行くとなったら周りの人間の反応がすごかった。まず最初に必ず言うのが「それどこ?」。親にいたっては「費用を少し出すから、ハワイにしなさい」。何が楽しくてひとりでハワイに行くんだ。試しに外務省の旅行課にも電話してみました。すると
「最近はだいぶ安全になりました。武装ゲリラが出る程度です」
って、それは安全というのか???
会社の人間の反応もすごくて、なぜか送る会までしてくれた。しかもメキシコ料理店(エル・モカンボ)で。
前置きが長くなりました。先に進みましょう。