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『真夜中のマーチ』奥田英朗

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ISBN4-08-774666-6
2003年10月
集英社
1500円+税
312頁/四六判上製丸背
カバーイラスト=松原健一
ブックデザイン=岩瀬聡
なんかもう奥田英朗の本を読むたびに書いている気もしますが、しつこく書くと。
最初に読んだ奥田作品は『最悪』。その次に『サウスバウンド』を読んで、あまりにコミカルな、その作風の違いに驚いてしまった。その後『イン・ザ・プール』なども読んだからね、もうコミカル路線にも驚かなくなったけどね。しかしまあ本書もかなりコミカルであるよ。

パーティ屋ヨコケン、御曹司と間違えられるミタゾウ、美女クロチェ、とまあ呼び名からしてふざけた三人がひょんなことから一緒にヤクザもんたちの10億円を奪おうとすることに。ヤクザに中国窃盗団にといろいろ入り乱れてかなりドタバタなんですが、そのくだらなさも楽しめます。誰も死なないしね。
2010年06月29日(火)05:54 PINO - No comments - No TrackbacksTrackBack用URLTrackBackフォーム
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『中学んとき』久保寺健彦

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ISBN978-4-04-873969-6
2009年7月
角川書店
1500円+税
296頁/四六判並製
装画=曽根愛
装丁=國枝達也
(角川書店装丁室)
女子校育ちだし、これからその親になるとも思えんし、で、中学生男子というのは未知の生き物なのであります。しかし気付けばなんか周りに中学生男子の母が増えてきて、そして彼らの行動は端から見るとなかなかに面白い(いや、親は大変だろうけど)。なのでそんな中学生男子を主人公にした小説を読んでみました。

その生態を知らないから、これがリアルな姿なのかどうかは全く分からない。4つの中学校を舞台に、それぞれちょっとかっこつけてたり、わりとどんくさかったり、といろいろなタイプの男子が主役なのだけれども、実際にこんな風なのかもしれないなあ、と思うような話で。まだまだ幼いのだけれども、でも本人たちはもう一人前のつもりのような、可笑しいような危ういような。
実際に中学生男子を子に持つ親が読んだらより面白いかしら。それとも不安になるだろうか(笑)。
2010年05月26日(水)16:09 PINO - No comments - No TrackbacksTrackBack用URLTrackBackフォーム
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『また会う日まで』柴崎友香

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ISBN978-4-309-01801-0
2007年1月
河出書房新社
1200円+税
176頁/四六判上製丸背
装幀=原田晃子
若者(といっても20代の社会人)の1週間を描いた話。
主人公は会社員をしながら写真を撮っていて、休暇を取って東京に撮影に来ている。でも目的は撮影だけじゃなくて、昔の同級生に会う、ってのもある。その彼との関係がまたなんとも微妙な感じで、恋愛関係にあったわけでもなく。
東京に来た時にはいつも泊めてもらうカメラマン(まだアシスタントかな)、会社を辞めて芸能界に入った元同僚、そして同級生の周りに出現するちょっと不思議な女の子。そういった人たちとの出来事が、といっても特に何か大きなことが起こるわけもなくだらだらと進んでいく。

そういうとりとめのない話ってあまり好きではなかったはずなのだけど、これは嫌いじゃない。自分と何の接点もないような登場人物たちなのに、その行動も全く理解しがたいってわけでもない。それどころか本の中の世界がなんか心地よく感じるようで。もしかすると主人公の、写真っぽい、目で見ている時でも無意識に切り取っているような視線に惹かれるのかもしれない。
2010年05月14日(金)09:50 PINO - No comments - No TrackbacksTrackBack用URLTrackBackフォーム
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