『はじまりの島』柳 広司

The Beagle in the Garapagos

ISBN-4022577584
2002年7月
朝日新聞社
1700円+税
324頁/四六判上製丸背
装幀・装画=北見隆
きっかけは朝日新聞の書評、といっても発行年からいって文庫の紹介が載ったんだろう、きっと。

ダーウィンの乗ったビーグル号の乗組員たちがガラパゴス島にいるときに殺人事件が起こる。時代からして宗教が出てきたりするとっつきにくいものかと思いきや、とても読みやすい。結構分厚い本なのに途中でやめることができずに次々と読んでしまった。
人物に関する描写が十分でなかったり、殺人の動機や方法もいまひとつしっくりこないところもある。だからこれをミステリーだと思って読んだらいまひとつかもしれないけれども、これがダーウィンやガラパゴス島の物語である、というところがミソだ。答えを知りたい謎は、殺人事件の犯人じゃなくてもっと別のことなのだから。

今まで知らなかった、面白い本やそれを書く面白い作家はまだまだいっぱいいるんだなあ。
2007年11月19日(月)16:39 PINO - No comments - No TrackbacksTrackBack用URLTrackBackフォーム
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『下妻物語』嶽本野ばら

ヤンキーちゃんとロリータちゃん

ISBN-4093861129
2002年10月
小学館
1400円+税
304頁/四六仮フランス装
装幀=松田行正
実はこの本のことを馬鹿にしていたのである。
下妻にヤンキーにロリータ……映画化されてロリータファッションに身を包むフカキョンを広告などで見た時も特に興味は持たなかったし。そもそもこの作家名、そしてそのヴィジュアルときたら。おそらく違う世界の人にだけ訴えかけるものなんだろうと思っていた。全然心に届かないヴィジュアル系バンドの音楽のように。
しかし、彼女の薦める本にははずれがない、と密かに追いかけている翻訳者真利子さんが面白いと書いていたのだ。うーん、とりあえずチャレンジしてみるか。

タイトル通り、下妻に住むヤンキーイチゴとロリータ桃子のお話で、映画化されたときに話の筋は多少耳にしていた。そしてストーリー的にはなんてことない話なのだ。しかし、馬鹿にしていたのでなんか悔しいが、面白い。
私も茨城県に住んでいたことがあって、周りには下妻出身の人もいたのだけれども、距離にしたらこんなにも東京に近いにもかかわらず、なんか絵に描いた田舎のようで(って失礼だけれども)驚いた記憶もあるので、主人公の驚きも、せっせとそこから代官山に通うことの大変さ(そしてちょっと異常だそれは)もよくわかる。そしてその主人公二人が、単にそういう格好でそういう属性の人、というだけではなくて、きっちり、というかとことん心酔している者として書かれているから面白いのだな、きっと。

Vivienne Westwoodなど実在するメーカーなどの名前が次々出てくるので、もしやと思い、主人公御用達のブランドBABY, THE STARS SHINE BRIGHTを検索してみると、はたしてそれも代官山に実在するお店であった。しかも物語が書かれた当時には代官山にしかお店はなかったのかもしれないが、今は高崎や宇都宮、水戸などにもある。これで毎週代官山に通わなくてもよくなったな桃子も、と思うけど、下妻が交通の便が悪いのは相変わらずだし、やはり代官山まで行くかもね。水戸でお買い物、じゃロココじゃないものね。
もとい。そのショップのサイトを見ながら読むとまさに桃子が来ていそうなベビードールジャンパースカートやらヘッドドレスやらが載っているので、よりわかりやすくてオススメ。

カバーの袖にはそのヘッドドレスをつけて、斜に構えた著者の写真が載っている。こんな写真と、先々月大麻所持で逮捕されたことなどからあまりいいイメージを持っていなかったのだけれども、書くものはなかなか面白そうだぞ。

about book design...
本文はLHM。
2007年11月19日(月)13:48 PINO - No comments - No TrackbacksTrackBack用URLTrackBackフォーム
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『下妻物語』嶽本野ばら

ヤンキーちゃんとロリータちゃん

ISBN-4093861129
2002年10月
小学館
1400円+税
304頁/四六仮フランス装
装幀=松田行正
実はこの本のことを馬鹿にしていたのである。
下妻にヤンキーにロリータ……映画化されてロリータファッションに身を包むフカキョンを広告などで見た時も特に興味は持たなかったし。そもそもこの作家名、そしてそのヴィジュアルときたら。おそらく違う世界の人にだけ訴えかけるものなんだろうと思っていた。全然心に届かないヴィジュアル系バンドの音楽のように。
しかし、彼女の薦める本にははずれがない、と密かに追いかけている翻訳者真利子さんが面白いと書いていたのだ。うーん、とりあえずチャレンジしてみるか。

タイトル通り、下妻に住むヤンキーイチゴとロリータ桃子のお話で、映画化されたときに話の筋は多少耳にしていた。そしてストーリー的にはなんてことない話なのだ。しかし、馬鹿にしていたのでなんか悔しいが、面白い。
私も茨城県に住んでいたことがあって、周りには下妻出身の人もいたのだけれども、距離にしたらこんなにも東京に近いにもかかわらず、なんか絵に描いた田舎のようで(って失礼だけれども)驚いた記憶もあるので、主人公の驚きも、せっせとそこから代官山に通うことの大変さ(そしてちょっと異常だそれは)もよくわかる。そしてその主人公二人が、単にそういう格好でそういう属性の人、というだけではなくて、きっちり、というかとことん心酔している者として書かれているから面白いのだな、きっと。

Vivienne Westwoodなど実在するメーカーなどの名前が次々出てくるので、もしやと思い、主人公御用達のブランドBABY, THE STARS SHINE BRIGHTを検索してみると、はたしてそれも代官山に実在するお店であった。しかも物語が書かれた当時には代官山にしかお店はなかったのかもしれないが、今は高崎や宇都宮、水戸などにもある。これで毎週代官山に通わなくてもよくなったな桃子も、と思うけど、下妻が交通の便が悪いのは相変わらずだし、やはり代官山まで行くかもね。水戸でお買い物、じゃロココじゃないものね。
もとい。そのショップのサイトを見ながら読むとまさに桃子が来ていそうなベビードールジャンパースカートやらヘッドドレスやらが載っているので、よりわかりやすくてオススメ。

カバーの袖にはそのヘッドドレスをつけて、斜に構えた著者の写真が載っている。こんな写真と、先々月大麻所持で逮捕されたことなどからあまりいいイメージを持っていなかったのだけれども、書くものはなかなか面白そうだぞ。

about book design...
本文はLHM。
2007年11月19日(月)13:48 PINO - No comments - No TrackbacksTrackBack用URLTrackBackフォーム
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