ISBN4-10-534001-8
1996年11月
新潮社
1359円+税
144頁/四六判上製丸背
装幀=新潮社装幀室
なんか季節外れですが。
カバーの背や袖の縞模様に、本文のところどころに入るかわいらしいカラーのイラスト。クリスマスプレゼントに贈るのを意識した本の作り。
お話は、ロックフェラーセンターの造園管理部の部長であり、毎年クリスマスツリーにする木を探している主人公と、とても素晴らしい木のある修道院のシスター・アンソニーとの交流。全然立場の違う二人が、木のおかげで出会い、すてきな友人になるというお話はファンタジーといってしまえばそれまでかもしれないけど、でも二人ともそれぞれ植物に対する思いがあって、読んでいると心が澄んでくるような気持ちに。
本の見た目だけじゃなくて、内容もプレゼントにぴったりな本かも。
ISBN978-4-03-610160-3
2011年6月
偕成社
1000円+税
152頁A5判上製丸背
装幀=渋川育由
本文デザイン=田中明美
子どもに勧められて読んでみた。
自分も読みかけの本があったので、勧められたときは「いいよそんなの」と言ってしまいそうになったけれども、ぐっとこらえて(笑)。
小学校や町でいろいろと変なことが起きて、それが実は……という児童書の王道のような展開だけれども、絵もかわいいし楽しく読めます。
ISBN978-4-10-302032-5
2007年8月
新潮社
1500円+税
192頁/四六判上製丸背
装幀=帆足英里子
プロデューサー=栗本知樹
島本さんの本は2冊目。こないだの『大きな熊が来る前に、おやすみ。』に続いてまたタイトルに裏切られる(悪い意味ではなく)。
ほのぼのとした話なのかと思った『大きな熊〜」はDVの話だったのだけれども、今度はせつない恋の話かと思いきや、主人公が小学生なので驚いたり。娘と同じくらいの子だから読み終わったら娘に貸そうかな、なんて思ったけれども、いえいえそんな話じゃありませんでしたよ。
読んでいると子どもの頃の、いろんな感情がよみがえってくる。白塗りで踊る父親と二人暮らし、という状況は特殊だけれども、でも環境は違っていても気持ちは近いものがある。そんな大人もいたかもしれないし、そして気持ちは打ち砕かれたりする。
(前略)仕方ない、と私は言い聞かせました。たとえそれが理屈の通らないことでも、自分の好きな大人から与えられた考え方なら、それがその子の中で正しいことになるのだから。
そう、私はたしかにまだ子供です。
だけど子供だから何の責任もないと言われるのは、子供のうちは責任がなくてもふりかかる不幸をあきらめろというのと同じことじゃないだろうか。
こういった言葉から、頭の中で走馬灯がぐるぐる。そして子どもの中で正しいことについて考えてみたり。